こんにちは。
徐々に花粉が出て来て、くしゃみの止まらない方も増えてきましたね。
春を感じるようになりました。
今回は子供に多い症例で「肘内障」のお話をします。
肘内障(ちゅうないしょう)」とは、
肘の輪状靭帯と橈骨頭(とうこつとう)がはずれかける「亜脱臼」を起こしてしまった状態です。
脱臼とは違い正しく整復されれば痛みは消えて動かせるようになるのも特徴です。
1歳未満から6歳くらいの子どもに多い疾患で、お子さんの手を強く引っ張ったり、転んで手をついたとき等に起こります。
一番の特徴は、腕を動かさなくなることです。
靭帯と骨にずれが生じているため、曲げることができなくなります。
治療は、ずれてしまった靭帯の輪に骨を戻す整復をします。
整復・施術をした後はきちんと治っているか、必ず確認します。
きちんと曲げられるか、バンザイのポーズがとれるかで確認することができます。
また骨折していることや肩の脱臼の場合もありますので、決めつけずに医療機関を受診してください。
ほとんどのお子さんが、小学校入学時ほどで外れなくなりますので、ご安心ください。